ピアノを独学で始めることは、自分のペースで学び、自分のピアノを作り上げることです。
私は子供の頃から習っていましたが、大人になったら大人のピアノの弾き方があります。またバイエルからスタートってちょっと嫌ですからね。笑
今回は、20歳からピアノを始める方(初心者)向けにピアノのスタートを紹介。大人になってから習うピアノは子供とは違い、学ぶ楽しさ、達成感の充実、ピアノで人生が変わる瞬間などを紹介していきます。
【20歳からピアノ】いつから始めても関係ない。焦る必要なし
ピアノを始める前に知っておくこと
「今から始めても遅くない?」と少しブレーキをかけた状態で、ピアノを始めていませんか?その余計な気持ちは、さっさと捨てましょう。
ピアノに出会う機会が子供の頃はなかった、または習えなかった。だから20歳になって始めるのです。子供と競争は不要。あと他人からの「遅くない?」てなコメントに反応する必要はありません。
私もこのピアノブログを、30代後半になって書き始めました。ブログを書こうと思ったら、小さい頃から機会はたくさんあったはず。ピアノを習うのも一緒ですよ。
「ピアノ弾いてみたいな・・・」との気持ちが強いなら、素直に従いましょう。楽器や楽譜など、揃えるものは色々あります。ピアノを選択することに、デメリットはありません!
クラシック、Jpop、ジャズ、アニメソングなど、弾きたい曲があるなら、頭で考えるんじゃなく、今すぐ弾きましょう。まだピアノを買っていないなら、楽譜だけ買って、ピアノ練習室を予約すればいいのです。
最初は、一番良いピアノ=グランドピアノを体験するのもアリだよ。
ピアノ練習のための心構えと環境設定
心構えとして「継続は力なり」ということを肝に銘じてください。
継続は人を成長させます。毎日ピアノを弾くと、手や頭、リズム感覚など、どんどん理解できるようになります。結局、ピアノが上手くなる秘訣はシンプルに1つ「継続すること」。これだけです!
練習環境は、ピアノだけに集中できるスペース、または楽譜が見えやすい照明と、座り心地の良い椅子を用意。目と背中、お尻の負担を和らげることも必要です。
椅子に座った瞬間、ピアニストになった気分になれるような環境が、モチベ上がりますね。
【よくある話】ピアノ初心者が陥る絶望的な瞬間
初心者がよく絶望的だと直面する問題は、下記の通り
- 指が動かない
- 全然弾けない
- 全く前に進まない
- あっているかわからない
- 音符を見るだけで苦痛になってきた
自分がイメージしていた上達ペースと違ったら「あぁ・・・絶望的」と考えてしまいます。
ピアノは考えながら弾く楽器です。頭を使わなかったら、手を動かすことも、音符を読むこともできません。あとリズム感覚も養わない限り、スラーやスタッカートもわからないでしょう。
ここで言えることは、1つ!諦めないでください。諦めたら、そこで試合終了です。
どうしてもキツかったら、大人専用のピアノ教室があります。少しお金はかかりますが、わからない所はすぐに解決。「この部分は難しいな」と感じたら、先生に教えてもらいましょう。
ピアノは、楽しむためのものであるということを忘れないでください。自分のペースで学習を進めていくことが、独学でピアノを学ぶ上での最も大切なポイントです。
【20歳からピアノ】効果的な練習曲の選び方
ピアノを始めたばかりの頃、どの曲を練習すればいいのか迷うことが多いはず。ここでは、初心者におすすめの練習曲の選び方を紹介します。
1. 簡単なメロディから始める
最初は、シンプルで知っているメロディの曲を選びましょう。
例えば、「きらきら星」や「メリーさんのひつじ」など、子供の頃に聞いたことがある曲が良いでしょう。簡単な曲から始めることで、達成感を感じやすくなります。
弾きたいと考えているJpopでもOK!有名な曲はヤマハ「ぷりんと楽譜」に入っているので、一番優しいレベルの楽譜を購入して弾いてみましょう。
ただしリズムが複雑だったり、♯や♭が多いと譜読みが難しくなるので、最初は「きらきら星」みたいな曲からスタートしても良いかもね。
2. 好きな曲を選ぶ
練習が楽しくなるように、自分が好きな曲を選びましょう。好きな曲なら、練習も苦になりませんし、モチベーションも上がります。
ピアノを弾く動機は、弾きたい曲がある、結婚式や二次会で披露する予定があるなど、目的があるはず。継続もしやすいですし、練習意欲がずっと上向きになりますよ。
私も弾きたい曲が見つかったとき、毎日ずっと練習して弾いていました。早く一通り弾きたい、サビの部分を気持ちよく弾きたいなど、目的がはっきりしているので、達成するまでが楽しみなんですよね。
大人から独学で習うピアノは、課題曲を自分から選択できます。テクニックや指練習もありますが、最初から好きな曲を練習できるのも、大人になってからのメリットです。
3. 難易度を少しずつ上げる
最初は簡単な曲から始め、徐々に難易度を上げていくのがポイントです。
最初は「エリーゼのために」などの簡単なクラシック曲から始め、次第に「月光ソナタ」や「エチュード」などの難しい曲に挑戦していく感じ。達成感を何回も経験すべきです。
同じところで停滞していたら、それ以上難しい曲は弾けません。新しい曲に練習するたびに壁にぶち当たったり、上手くいかない経験をしますが、これを常にクリアしていく、乗り越える!これがピアノです。
ピアノ1日目は、片手で「ドレミ」を弾くので手一杯な状態でも、100日経つと両手で「ドレミファドラシド」が弾けるように上達。これも毎回壁を乗り越えて、クリアした証拠です。
4. 練習曲のバリエーションを増やす
同じタイプの曲ばかり練習するのではなく、クラシック、ポップス、ジャズなど、さまざまなジャンルの曲を練習することで、色んな弾き方を身に付けることができます。
私だったら、クラシックやJpop、映画のサウンドトラックなどを中心に弾いてきました。クラシックが飽きたらJpop。その逆もあり。あとは流行りの曲とかも取り入れていましたね。
大きな壁やハードルがあっても、毎日の練習が楽しくなるように、いろいろな曲に挑戦してみましょう。ピアノの練習は、楽しむことです。
【質の高い演奏をしよう】独学者のための練習メニュー
ピアノを独学で習うとき、適当に弾くのではなく、計画を立ててメニューを作った方が良いでしょう。
一例として、初心者から中級者までの独学者に向けた練習メニューを紹介します。
初心者向け練習メニュー
一例ですが、初心者向けの練習メニューは下記の通り
- 指のウォーミングアップ:マッサージしたり、ストレッチしたり、カイロで手を温める
- 簡単な練習曲の演奏:バイエルやブルグミュラーから選んだ曲を20分練習
- 耳コピや即興演奏:お気に入りの曲を耳で聴いて耳コピ、または自由に即興演奏を10分行う
まずは手を温めること、柔らかくすることからスタートです。
手が冷えていると、ミスタッチをよくしてしまいます。冬の季節は、もぅ手がカチカチです・・・。温かいお茶を入れたコップを両手で持って、いつも温めていました。
好きな曲があって、絶対音感が身についていたら、楽譜なしで弾いてみるのもアリ。その後、答え合わせのように音符を確認して、さらにアレンジをかけたりすると、さらにピアノを弾くことが楽しくなりますよ♪
中級者向け練習メニュー
中級者になると、高度な技術や表現力をプラスにして、演奏を極めてみましょう。
- テクニックの強化:ハノンやチェルニーの練習曲を、30分集中して練習
- クリアした課題曲を増やす:新しい曲や難易度の高い曲に挑戦する
- 演奏の録音と分析:自分の演奏を録音し、演奏を聴き返して分析する
基礎は出来上がっているので、応用からスタートです。
課題曲をクリアして増やすのは初心者と一緒ですが、中級〜の課題曲をたくさん弾いて、色んなテクニックやスキルを磨いていきましょう。頭、耳、手がピアノにどんどん浸透して、ピアノスキルが上がってきます。
何度も言います!「継続は力なり」。初心者を乗り越えたのも、これです。
【3日坊主なし】ピアノ練習メニューの作り方と“やる気スイッチ”の探し方
「よし!今日からピアノを始めるぞ!」と意気込んでみたものの、3日後にはすでにお休みモードに突入・・・では、話になりません。
そこで、3日坊主にならないピアノ練習メニューと楽しく続けるためのコツを紹介。やる気が出ない日も、あなたはピアノに向かっているはずです。
ゆるめのゴール設定でハードルを下げる
まず最初にやること!「目標設定」です。
でも、目標が「毎日1時間練習してショパンを完璧に弾けるようになる!」は目標高すぎであり、夢で終わってしまいます。現実的に考えたユルい目標にしましょう。
- 時間はないけど、5分だけ弾いてみる
- ドレミを間違えずに弾けたらOK!
- 譜読みして、左手の部分だけ練習
超シンプルなものからスタートでOKです。
この小さな達成感、成功体験が、やる気スイッチを押す最初のステップです。階段は一段ずつ上がるものですよ!
練習メニューを継続し、仕上げるコツ
単調な練習は誰でも飽きますし、ピアノだって同じです。
いつも同じ曲、同じ練習を弾いていると、思考が止まってボーッとしていることあり。刺激がないので、つまらなくなってしまいます。
そんな時、いつものルーティーンを変えて、ちょっと違うことを追加しましょう。
- ウォーミングアップ:鍵盤を弾く指練習ではなく、指のストレッチをしてから弾く
- 新しいテクニックの練習:やったことないテクニックを少しかじり、練習してみる
- 好きな曲をちょっと弾く:まだ弾いていない自分の好きな曲を、いくつか弾いてみる
ポイントは、メリハリをつけることです。
ひたすら課題曲ばかり練習するのではなく、ちょっと違うことを挟むことで、飽きずに練習できます。
これこそ独学だからこそできることだよ!練習を「義務」から「楽しみ」に変えるのが鍵だね♪
やる気スイッチの場所はどこ?3つあります
やる気スイッチを見つけたら、こっちのもんです。
ピアノ弾くにも「やる気スイッチ」は必要なんだよ!だって、人は意志が弱いもん!
個々によって場所が違いますが、大体の場所はここです。(勝手な想像)いくつかのやる気スイッチを探すヒントは、下記の通り
- 環境を整えるスイッチ:きれいな部屋や、ピアノの近くにお気に入りのアイテムを置いてみル。気分がちょっと上がるはず♪
- 時間割スイッチ:特定時間にピアノを弾く習慣をつける。朝の10分、寝る前のリラックスタイムに1曲だけ・・・など。
- ご褒美スイッチ:練習後にちょっとしたおやつや、映画を見る時間を設定しておくと、「これが終わればアレが待ってる!」という気持ちで頑張れる
上記に、あなたの合ったスイッチを探してみましょう。
ピアノの練習は、コツコツ続けることが大事です。でも、それが難しいのも事実。無理せず、自分のペースで、楽しくピアノと向き合っていきましょう!
たまに、やる気の電源が抜けちゃうこともありますが、そんなときは無理せずに休むのも大切ですよ。
さあ、今日も10分だけピアノの前に座ってみませんか?
【先生なしでピアノマスター?】独学で叶えるメリットとプチリスク
全て自分で考えて決めたい人、束縛されたくない人は、独学のメリットはかなり多いです。
独学のメリット
独学でピアノを学ぶことの魅力は、下記の通り
① 自由なペースで学べる
独学の最大のメリットは、自分のペースで学べるということです。
レッスンに通うと、先生のスケジュールに合わせたり、決められたカリキュラムに従う必要がありますが、独学ならその必要は一切ありません。
- 「今日は疲れているから10分だけ」
- 「気分が乗っているから3時間練習しよう!」
といった感じで、自分の生活スタイルに合わせた自由な練習計画を立てられます。
忙しい日常の中でも、ピアノと向き合いやすいね。
② コストを節約できる
ピアノレッスンの一番ネックなのは、レッスン費用。独学は、この費用を大幅に節約できます。
YouTubeで無料ピアノレッスンを受けれたり、DVDなど、基礎固めの教材は色々提供されています。自己管理の能力が高い人は、これが向いているでしょう。
楽譜やオンライン教材を選べば、無料でピアノを始めることも可能ですし、その分を楽器の購入やメンテナンスに回すことができます。
電子ピアノならメンテナンスは不要だけど、アップライトピアノだったら調律は絶対必要だから、ここに費用が必要になるね。
③ 自分の興味にフォーカスできる
先生からレッスンを受けるとき、必然的に基礎からスタートして、テクニックや理論を順番に学んでいく必要があります。
でも、独学なら自分の興味がある分野にすぐ挑戦できるのが大きな利点だよね。(我流になっても、弾けたら問題なし!)
例えば、「クラシック曲よりもジャズをやりたい」・「とりあえずこのアニメの主題歌を弾いてみたい!」という場合、独学ならその曲にすぐに飛び込むことができます。
最近のピアノ教室では、要望を聞いてくれるところもあるので、思い通りにならないってことは無くなりました。子供なら難しいですが、大人なら弾きたい曲を優先にレッスンさせてくれるピアノ教室は、一応あります。
モチベーションが高い分野から始めることで、ピアノへの積極的なワクワク感が高まります。
独学の注意点
メリットもあれば、いくつかの注意点があります。
① 基礎の習得が不十分になる可能性
独学でありがちな問題の一つが、基礎を飛ばしてしまうことです。我流になってしまうってことですね。
独学だと「早くこの曲を弾けるようになりたい!」という気持ちが先行して、指のフォームや姿勢などの基本が疎かになりがちです。気づいたら、変な姿勢でやっているかも・・・。
私はショパンの「幻想即興曲」を弾くと、必ず腕が痛くなり、しばらく弾けません。これもおそらく、変な弾き方をしている証拠。(そういや、子供の頃は何弾いても痛くなかったですね・・・。。)
② モチベーションの維持が難しい
独学は自由に何でもできますが、誰も進捗を確認してくれることはなく、練習をサボっても怒られることはありません。
最初は「自由でいいな!」と思うかも・・・ですが、モチベーションを保つのが難しいのも独学の現実。自己管理が難しい人は、ここが鬼門ですね。
「今日は疲れたから明日やろう」と思っているうちに、気づけば1週間、1ヶ月とピアノに触れない日々が続くことも?誰かに指導してもらう環境がないと、自己管理能力が試されます。
独学を成功させるためのポイント
メリットもあれば、注意点もあり。それを考慮して乗り越えるポイントは、3つあります。
① 計画を立て、練習の習慣化を目指す
独学で成功するためには、計画を立てることが重要です。
「この曲をこの週までに弾けるようにする」「1日15分は必ずピアノに触れる」といった具体的な目標と計画を作りましょう。やっぱり、継続ですね。
さらに、毎日の習慣にすることが鍵です。長時間練習する必要はありませんが、定期的にピアノに向かう習慣を作らないと、独学で学ぶのは難しいでしょう。
② 定期的に第三者のアドバイスをもらう
完全に独学で進めるのもアリですが、ピアノ経験者の意見をもらうこともおすすめします。
ピアノが上手な知り合いにアドバイスを聞いてもらうのも良いですし、ちょっと恥ずかしいなら、やっぱピアノの先生が一番的確ですよ。
数ヶ月に一度、プロのピアノ講師にレッスンを受けるのも良い方法です。独学で積み重ねたスキルをチェックしてもらい、微調整しながらピアノスキルを上げていくのもアリです。
独学で学ぶことは、自分のペースで進められる自由さがあり、逆に我流のまま迷走してしまうこともあります。
ちょっと自分でやってみたい人は我流でも良いから弾いてみたらいいし、1から全部教えてスタイルならピアノ教室に行くのもOK。ここは性格にも関係してくるけど、弾きたいと思ったらすぐにピアノに触る方が良いですよ。
1つ言えるのは、ピアノを弾くのに年齢は関係ないこと。私は30代に入ってから、ドビュッシーの「アラベスク」やモーツァルトの「ピアノ・ソナタ ニ長調」マスターしました。
先生からの指導でできたのもありますが、やれば必ずできるのです。
20歳なんて、めちゃくちゃ若いです。頭で「できる、できない」を考えず、ピアノに向かって鍵盤を押して、音を奏でましょう。そこからあなたのピアノライフのスタートです!
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