大人からピアノを独学で始めることは、多くのメリットもあり、そしてデメリットもあります。
一番単純なデメリットは、「できない・やらない・諦める」だけどね・・・。でもそんな簡単に諦めて欲しくないですね。
今回は、大人から始める独学ピアノのメリットとデメリットについて解説します。
大人になってからピアノを始めてみたい方、すでに独学でピアノを学んでいる方に、弾くことの楽しさ、デメリットがあっても楽しむコツがあります。
独学の良いところは、全てあなたが主導でピアノを弾くことを決めれるところですよ!
【ピアノの世界にようこそ】大人がピアノを独学するメリット
脳の活性化とかボケないメリットもありますが、今回はそんな固い話ではなく、リアルに独学で学ぶとどんなメリットがあるのか、3つ挙げてみました。
【自由に楽しく】自分だけの音楽教師
独学だと、厳しい先生に叱られることもなければ、ついついサボってしまっても怒られる心配もありません。
ある意味、自分のペースで好きなときにピアノに触れられるので、ちょっとずつ練習しても、「まぁ、これも成長の一部だよね」と甘くなれます。
ハイスペースでピアノスキルを上げたい、短期間でショパンを弾くんだ!みたいなせっかちよりも、細く長く続ける方が、モチベーションも保ちやすく、大きなメリットになります。
- 誰にも急かされることなく、自分のペースで学べる
- 失敗も成功も、自分の経験として積み重ねられる
- 特定の技術や曲に挑戦したい場合、自分の興味や好みを優先に学べる
- 朝方・夜型など、自分の生活スタイルに合わせた、無理のない学習が可能
- 自分で目標を設定し、必要に応じて練習内容を調整するスキルが身に付く
「あっ失敗しちゃった!」と恥ずかしがる必要はありません。
失敗から学んで「次はもっと上手くなるぞ!」と改善する経緯も、独学ならではの成長の一部になります。
【毎日開催】コンサートの主役は自分
上手く弾けたら「今の演奏最高じゃん!私って天才♪」と自画自賛できます。
誰もが夢見る大ホールでのコンサートは難しいけど、自宅ならどんなに失敗しても「今日は観客が温かいなぁ。ありがとう♪」と思えるはず。凹む必要はありませんよ!
ピアノ練習=自分のリビングルームや寝室が、コンサートホールに変身です!ピアノを弾いた瞬間、もうあなたはピアニストですよ♪
- 自由に自分だけのコンサートを開催
- 誰もいないのでミスを恐れず、大胆にノリノリで演奏できる
- 1人コンサートなので、レパートリーを自由に決められる
- 自分なりのアレンジを加えて、さらに演奏に磨きをかける
- 司会者も伴奏者も舞台設定も全て自分。自分好みのコンサートを作れる
何時でも、どこでも、自分だけの「コンサート」を開催することができます。上手く演奏できたときも、失敗したときも、すべてが自分のための特別な演奏ですよ。
「いや、まだそこまで上手くないし・・・。」と謙遜しなくてOK。ピアニストになりきって、自分のやりたいように演奏するのです。レパートリーが増えると、長時間コンサート=練習できて、やる気も全然違いますよ。
ほら!観客から温かい拍手を送ってくれてますよ!(^_^)
【モチベ最高潮】好きな曲だけ弾ける特権
好きな曲だけ練習できるのも、独学の特権です。
誰からも「もっとバッハを練習しなさい」と言わないので、好きなアニメソングやポップスだけを延々と弾いても問題なしです!
結果、ピアノ練習が「やらなきゃ」の義務ではなく、「スーパーマリオの曲を弾くぞ!」と純粋な楽しみへと変わります。
- 自分の好きな音楽に集中的に練習できる
- 練習曲に縛られず、好きな曲を優先できる
- 恥ずかしがらず、感情を込めて演奏できる
好きな曲だけを練習することで、無理なく上達できるのも独学の大きなメリットです。嫌々練習するよりも、楽しんで練習する方がモチベーションを保ちやすいですよね。
たとえ難しい曲でも、「この曲が弾けるようになりたい!」という強い気持ちがあると、練習意欲が高まります。
難しい箇所を克服しようと、努力を惜しまないので、気づいたら毎日ピアノに向かって練習しているかも知れませんね。
【独学ピアノのハードルを超えよう!】デメリットもプラスに変える方法
デメリットがあっても、それを逆手にとって楽しく学べることができます。
音楽の忍耐力トレーニング:耳をこらしてリズム感を鍛えよう
独学ピアノのデメリットの一つは、自分の演奏がどこでズレているのか気づくのが難しいことです。
明らかにリズムが狂っていたり、音がズレてるのを気付くと「あぁ・・・どうすればいいの?」と感じることはよくある話。しかし、ここで挫折してはいけません!!
対策法として、耳をこらしてリズムに合わせる訓練をしましょう。
- 何回もリピートしてリズムを覚える
- 家族や友人にも聴いてもらい、正しいリズムがとれているか確認する
- その狂ったリズムに変更する
最後はもう開き直りになりますが、これもあなたが感じた感性です。そのリズムに変更できるなら、そちらに変更させましょう。笑
リズムが合わないときも「リズムが違うのは、私の独自スタイルだ!」とポジティブにとらえて、新しくアレンジする。自分でリズムを独自に考えるのも、アリですよ。
追記:クラシックの場合はそうはいかないので、解決しない場合は、ピアノの先生に聞きましょう。
【あえてスローペース】練習サボりではなく、ちょっと休憩
独学のピアノ学習では、ついつい練習をサボってしまうこともありますよね。
でも、それが独学の醍醐味です。今日は疲れているからといって練習をお休みしても、先生に怒られる心配はありません。
逆に、「今日は頭の中でイメージトレーニングをする日だ!」と自分に言い聞かせ、ソファに寝転がって好きな音楽を聴きながらリラックスすることも、ピアノ上達の一環です。
次の日、ピアノに向かったとき、「昨日イメトレしたおかげで、指が軽やかに動くぞ!」と感じるかもしれません。自分のペースで進められるからこそ、音楽を長く楽しむことができるのです。
過去記事でサボるのはいけないと書いてしまってますが、あえてゆっくり成長も悪くありません。
大切なのはやめずに継続すること。練習をサボるではなく、休憩をする。ちょっとずつ続けていくのも、ピアノ継続の1つです。
ピアノのセラピー:ストレス発散のための即興セッション
ピアノを弾くことで「ストレス発散」も欠かせませんが、これを逆手に取って「自宅でピアノのセラピスト」になる方法もあります。
- ピアノの即興セッションでストレス発散
- 感情が高ぶったときには、鍵盤を思いっ切り弾いて「欲求不満」の演奏を奏でる
- スムーズなメロディーで「リラクゼーションバラード」を演奏してみたりする
自分で不安を解消させたり、メンタルを安定させる感じです。
「今日のピアノセラピーは良好!」と、自分の心を無視することなく、向き合えることができます。そうすると、ピアノのデメリットも心の栄養に変わり、ピアノを続けやすくなります。
「今日はできなくても、明日はできる!」弾き終わった後にこう感じるだけでも、明日もピアノ頑張ろうと思えるはず。もうこれもセラピーですよね。
【独学キツいかも・・・と思ったら】ピアノ上達に最適なツール3選
独学で頑張っているけど、どうしてもわからないことがあったら、専門家に頼るのも1つです。
【費用はレッスンのみ】オンラインピアノレッスンの活用
オンラインピアノレッスンは、自宅にいながらピアノの先生とやりとりができます。
リラックスした環境で受けられ、移動時間もカット。レッスン直前まで自分の時間を有効に使える点が魅力だね。
オンラインレッスンのメリット- 慣れた環境でリラックスしながらレッスンを受けられる
- 出かける準備や交通費、移動時間が不要
- 自宅での練習方法を直接指導してもらえる
レッスン以外をカットできるので、最低限で費用でレッスンを受けられるのがメリット。また、自分のペースで学べるため、仕事やプライベートに忙しい方にとっても理想的な学習方法です。
【対面希望なら教室】ピアノ教室との比較
オンラインピアノレッスンとピアノ教室を比較するとき、自分の学習スタイルに合った方を選ぶことが大事です。
オンラインレッスンは、場所を選ばずにレッスンを受講できますが、直接対面して学ぶピアノ教室には、リアルな音を聴きながら細かい指導を受けられるメリットがあります。
オンラインレッスンとピアノ教室を比較するポイント- 場所の制約
- 学習の柔軟性
- ピアノの先生と直接的な交流
- レッスン以外の費用
費用が一番重点的になると思いますが、あとはあなたがどちらに向いているか・・・ですね。
ピアノ教室に通うと、先生=プロの指導を受けられ、非常に有益。先生の目の前で演奏することで、テクニックやミスを即座に指摘してもらえます。個別のカリキュラムを組んでもらい、確実にスキルアップは間違いなしです。
あと、教室の環境はピアノと楽譜しかないから、集中しやすいのもメリットだね。漫画とかお菓子は置いていませんよ!
しかし、ピアノ教室に通うと、スケジュールの調整や移動時間が必要になり、費用も発生します。ここをどう調整していくかですね・・・。
もしピアノ教室と併用するなら、独学ツールを優先しつつ、自分のペースで学習できるピアノ教室を選びましょう。
あなたに合わせてくれるピアノ教室なら、弾きたい曲を優先的にクリアすることが可能です。
【独学ツールの基礎】自習用教材の選び方
本屋さんに行ったら、たくさんの楽譜があります。どれを選んだら良いかわからないときは、個人的になりますが、下記の楽譜を中心に選ぶことをおすすめします。
- 正しい指使い、指の運動ができる楽譜
- スラー、スタッカートなど基礎が学べるほ楽譜(バイエルなど)
- 自分の好きな曲が入っている楽譜
基礎練習、基礎学習、最後に本命曲。この3タイプに分けています。
独学で初めてピアノを習うなら、指の練習や基礎は外せません。もし基礎を習ってもわからない場合は、そこはピアノの先生に教えてもらい、指の練習と本名曲を中心にやっていっても良いかなと思います。
ピアノを弾くのに必要なのは、指使いと譜読み、そして諦めないこと。地道な練習がピアノの弾く楽しさにつながっていくのです。
大人から始める独学ピアノは、新しい趣味や音楽の世界に触れる良いきっかけになりますが、長い時間をかけて学ぶ楽器なので、すぐに結果がでないこともデメリットとしてあげられます。
でも、簡単にクリアできるってつまらなくないですか?ピアノはそれはありません。楽曲は無限にあり、飽きることなし。ジャンルもたくさんあり、新曲もどんどん増えていきます。
確かに、全て自分で解決しなければいけなかったり、モチベーションの維持、正しいピアノスキルの習得ができているか、不明な点はデメリットとしてあげられます。
でもその場合は、ピアノの先生に頼ればいいのです。自分で答えを探すのもアリですが、時間の短縮をしたかったら、やはりプロに聞いた方が得策。ゆっくりで良いなら、ゆっくり答えを探す方法もOKです。
型にはまったピアノを弾くつもりがないなら、楽譜通りに弾かなくても大丈夫。アレンジしてあなたらしいピアノスタイルを築くことも、ピアノを続ける1つの道です。
結局、私も途中から独学で弾きたい曲を好きなように弾いてきました。確かにピアノ教室に通えば、正しいリズムや譜読みを学べるけど、それが全てではありません。YouTubeを見たら、みんな好きなように弾いていますよね。(クラシック以外)
基本は自分らしく、最適な学習方法を学びつつ、たまには先生に聞く。ゆっくり少しずつ、ピアノ演奏の旅を楽しんでいきましょう。
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