適切なピアノ椅子は、長時間の練習でも疲れにくく、演奏に集中できます。
今回は、ピアノ椅子の種類と特徴、選び方、演奏における椅子の重要性について解説します。
キーポイントピアノ椅子の種類と特徴
アップライトピアノ用椅子
アップライトピアノ用の椅子は、「トムソン椅子」が多く使われています。背もたれがあるので、姿勢を崩さず安心して演奏することが出来ます。
- 高さを細かく調整できるので、お子さんの成長時期に合わせられる
- 縦長でスペースを取らないデザイン
- 座る部分が固いのが、ちょいマイナス
私もこの椅子を6年間使っていました。初めてピアノを弾くお子さんは「トムソン椅子」がベター。今更ですが、けっこう値段するんですね・・・。親には改めて感謝です。。。
グランドピアノ用椅子
グランドピアノ用の椅子は、見た目の豪華さと演奏時の快適性で知られています。これらの椅子は、長時間の練習や演奏に最適なサポートを提供します。
- クッション性でお尻が痛くない
- トムソン椅子より、リーズナブルな価格
- しっかりしているが、ちょっと重たい
学校も音楽教室も全てベンチタイプの椅子。座り心地はフカフカでずっと座っていてもしんどくありません。本番で披露するときはベンチタイプが主流なので、慣れておいた方が良いですね。
高さ調整もできるので、子供〜大人まで利用可。ただし演奏に集中しすぎて、後ろに向かってすってんころりんを避けたい人は、ちょっと注意が必要です。笑
個人的にピアノ椅子の中では、グランドピアノ用椅子が一番ベター。座り心地は、1番気持ち良いです。
電子ピアノ用椅子
電子ピアノ用椅子もベンチタイプ。グランドピアノ用椅子と変わりませんが、ざっくり言えば、軽量です。
- 椅子が軽い
- ピアノ以外でも使える場面がある
- 座り心地はグランドピアノ用椅子よりは、ちょっと物足りない
電子ピアノを購入してから、長い間使っていましたが、うーん・・なんだろ?普通の椅子ですね。どっしりとした安定感はあるかと言われたら、そこまではありません。
一応、電子ピアノ専用ですが、紹介したピアノ椅子の中では重量は軽め。なので、デスク用に使ったり、一時的にピアノ以外の椅子として、役に立つことはあります。
ピアノ椅子の選び方
座面の高さと幅
正しい座面の高さと幅が、快適な演奏姿勢を保つ鍵となります。
- 座面の高さは、足が床にしっかりとつくことを確認する
- 座面の幅は、座っているときに体が自然に収まるサイズを選ぶ
高さは調整できるので、座りながら合わせていきましょう。
座面の高さが適切でないと、腰が痛くなったり、肩が凝ったりなど、長時間の練習が苦痛になってしまいます。ピアノの鍵盤とひじがほぼ同じ高さが理想です。
理想の姿勢イメージヤマハのHPから抜粋
上記を例に姿勢を作ってみましょう。
ピアノ椅子の素材:メリット・デメリット
ピアノ椅子を選ぶ際、それぞれメリット・デメリットがあります。
一般的なピアノ椅子の素材と特徴- 木製:伝統的な見た目、重厚感があり、耐久性が高い。しかし重量がある
- 金属製:軽量で、現代的なデザインが多い。しかし、温かみが少ない
- 合成材料:多様な色や形状が選べ、耐水性に優れており、メンテナンスが容易。しかし、おもちゃのような物足りなさがある
素材選びは、ピアノ椅子の長期的な使用においてよくよく考えるところ。演奏時の快適性や見た目にも影響を与えるため、慎重に選択しましょう。
お子さんは「トムソン椅子」・大人は「ベンチタイプ」がいいかも
絶対とは言いませんが、お子さんは「トムソン椅子」・大人は「ベンチタイプ」が無難かな?と個人的に思います。
理由- お子さんは「ベンチタイプ」だと、後ろにすってんころりんする可能性がある
- 大人で大きい人は「トムソン椅子」はかなり窮屈
- 成長に合わせて椅子を変えるのもアリ
背中を支える椅子、お尻を優しく支える椅子、高さを微調整できる椅子、色々特徴はありますが、まずはピアノを弾きやすくさせてくれる姿勢が大事ですね。
節約のためにテーブル椅子で使用していた人もいましたが、ピアノと椅子があっていないため、練習してもピアノは上手くなりません。ピアノと姿勢がマッチしていないと弾く意味ないですよ。
ピアノ演奏における椅子の重要性
姿勢と演奏技術
ピアノと姿勢は上達速度に比例します。姿勢が良いと、演奏中の疲労を軽減し、より長時間の練習が可能になります。
- 正しい座り方は、背筋を伸ばし、足は床にしっかりとつける
- 腕はリラックスし、鍵盤の上で自然に曲げる
- 椅子の高さは、腕が鍵盤に対して水平になるように調整
ピアノとあなたの身体にあった椅子は、長時間の練習でも疲れにくく、集中力を保つことができます。
長時間の練習と快適性
あっていない椅子は身体に負担をかけるので、練習しても「腰が痛い」・「腕が痛い」とピアノを弾くことが不快になり、最悪辞めてしまいます。
快適な椅子は、長時間の練習に対応でき、集中力を保ち、ストレス発散にもなります。
ピアノ専用椅子の快適性を高める要素- 座面のクッション性
- 適切な高さと幅
- 背もたれのサポート
ピアノは立ちながら弾けません。(プロは弾けますが・・・)基本は椅子があってこそ、ピアノは弾くもの。たくさん練習できる椅子を使いましょう。
椅子の高さが演奏に与える影響
ピアノを弾いているとき、正しい高さの椅子を選ぶことで、余計な力を入れずに演奏出来ます。
- 高すぎる椅子は腕の位置が高くなり、疲れやすくなる
- 低すぎる椅子は背中に負担をかけ、姿勢が悪くなる
実際に座ってみて、この位置は正しいのか?とわからない場合は、とりあえず弾いてみましょう。首が痛い、肩が凝る、弾きにくいと感じたら、調整してベスト位置を見つけたら良いです。
ピアノを演奏する快適さは、長時間の練習や演奏を支えます。その支えが椅子です
椅子の高さ、素材、デザイン、調整機能など、多岐にわたる要因を考慮することで、演奏の質を向上させることができます。
最終的には、あなたのあったピアノ椅子がベストピアノ椅子!快適な演奏環境を実現する鍵となります。
アップライトピアノ グランドピアノ