ピアノを始めるにあたり、最初の一歩を踏み出すのは時に迷うものです。
ピアノを始めたいけど、まず何から準備すべき?楽器、メトロノーム、椅子・・・。あと、いつ練習したら良いかわからないし、ピアノが壊れたらどうしたらいい?
最低限のことだけ準備したら大丈夫。あとはピアノに向かうことを習慣にして、少しずつやっていきましょう。弾き終わった後は、お手入れしといた方が良いよ。
ピアノ世界への入り口は、シンプル。初めてピアノを学ぶ方、初心者向けにがやっておくべきポイントを紹介します。
【ピアノの世界へようこそ!】ピアノを始める前に準備すること
【あなたにピッタリなピアノはどれ?】主に2種類あります
ザックリ分けると、アップライトピアノと電子ピアノの2種類。あなたは、どちらが好きですか?
- アップライトピアノ:本物のピアノ。質にこだわったピアノを求める方はコチラ
- 電子ピアノ:軽量で、音のボリューム調整が可能。多機能で場所もとらない
予算や設置スペースも考えると、電子ピアノが最適。かと言って、本物のピアノ音色にこだわると、アップライトピアノも捨て難いです。
私も最初はアップライトピアノでした。高額ですが、本物の音色、鍵盤の硬さを経験するならアップライトが最適。中古ピアノもあるので、そこから始めても良いかも知れません。
中古ピアノを購入するなら「ヤマハ」。ここは選んで100%損はありません。
ただ、最近は質の良い電子ピアノも出てきました。100%ではないですが、90%質の良い電子ピアノを選べば、アップライトピアノと大差ありません。
電子ピアノを検討の方は、コチラの記事をご参考ください。
【ピアノだけじゃダメ】ピアノに必要なアクセサリー
ピアノだけでなく、演奏や環境に必要なアクセサリーがあります。
たまにテーブル椅子でピアノを弾いていた子がいましたが、高さ調節できない椅子は、肩や腰をを痛めるし、弾きにくいのでやめてくださいね。(いや、本当にいたんですよ。マジ・・・)
ピアノに集中できる最適な環境とは?
最適な環境は、静かで集中できる空間ですね。あと、余計なもの、誘惑のあるものはピアノの周りから片付けておきましょう。
実際にピアノ教室に行けば、ピアノしかないはず。テレビとか漫画、気が散るものは一切置いていません。
自宅で練習環境を作るとき、下記が理想です。
- 騒音の少ない部屋を選ぶ(ムリならヘッドホンをつける)
- ピアノは湿気に弱いため、下にピアノ専用畳カバーを敷く
- ピアノに合う椅子を選び、高さを調整する
ピアノの上に、漫画とかお菓子とか置いてはいけませんよ!(私です。笑)
【毎日練習してる?】ピアノが弾けるコツと習慣
1日サボったら、2日前からスタート
「昨日やったから、今日は良いか」これは、あまり良くありません。
できれば毎日ピアノに触ることが理想。5分でも良い。10分でも良い。歯磨きと同じように習慣付けしましょう。
1日24時間しかありませんが、逆に言うと24時間もあるのです。その内、5〜10分は絶対に作れます!
- 朝早く起きて10分弾く
- 楽譜の一部分だけ弾く
- 全部弾いてみて、引っかかるところだけ弾く
柔軟に調整しつつ、毎日鍵盤に触れて音を出しましょう。
【焦らない】ピアノはすぐに上手くならない
「いつも同じところで間違う」・「リズムが全然わからない」そんな時もあります。
自転車にもう少しで乗れそうだけど、まだ補助輪なしでは乗れない・・・。ピアノもそんな感じです。壁は毎回出てきます。それを乗り越える繰り返しです。
ここで止める止めないで上達が変わってきます。初めは上手くいかなくて当たり前。あなたのピアノは、まだ芽は出ていません。これからですよ。
【無理してはダメ】疲れたら休憩しよう
上手く弾けない部分を無理して弾き続けると、手を痛めてしまいます。
私の場合、ショパンの「幻想即興曲」を弾いている途中、手首と腕がビリっとして痛めたことがあります。弾き方が悪かったのもあり、休憩せずに練習していたのもあり、しばらくお箸も持てませんでした・・・。
力を抜いた状態で弾くのが基本ですが、ショパンになると、力を入れてしまいます。ここは私の修行不足ですが、練習の合間に休憩を挟むことも必要ですよ。
- 30分練習したら、10分休憩
- 手首を動かしたり、軽くストレッチする
- 座りっぱなしも疲れるので、軽くウォーキングする
脳も使うので眠気があったら、15分くらい仮眠するのもあり。スッキリしたら、すんなり弾けるかも知れませんよ。
【ピアノも生きている】メンテナンスと小まめにお掃除しよう
【アップライトピアノ向け】調律はピアノの生命線
アップライトピアノの場合、調律は絶対に欠かせません。
ピアノの調律は、音を整えるだけでなく、ピアノの健康状態をチェックする機会でもあります。 弦の状態、鍵盤やペダルの動作、内部の点検も行います。
一言で言うと、正しい音がきちんと出ているか。それを確認するのが調律です。
何年か使えば、よくわかります。いつもの「ド」が「ド」の音じゃないとか・・・。強く押しても強い音が出ないとか・・・。それは、ピアノ内部で音を出す部分が詰まっている状態です。
電子ピアノは調律はありませんが、アップライトは絶対必要。良い音色は、メンテナンスがなければいつまでも聴けません。
お掃除をしないと、ピアノは壊れます
ピアノの黒ピカリ表面や鍵盤は、美しさを保つだけでなく、ピアノ寿命を維持するためです。
特に、鍵盤は指の脂や汚れが付いているので、フタをする前に布で拭き取りましょう。鍵盤は白なのでわからないかも知れませんが、お菓子を食べた後の手でピアノに触っていませんか?もう鍵盤は脂だらけで、非常に汚いですよっ!!笑
ちなみに、ピアノカバーを使用してホコリや直射日光をカバーするのも大事。黒ピカリの表面にホコリはすごく目立つし、すぐわかります。故障の原因にもなるので、お掃除は必須です。
ピアノを守る掃除アイテム- ピアノカバー
- キーボードクリーナー
- 柔らかい布
ピアノを長く、あなたを支えるパートナーのように大事にしていきましょう。
【ピアノのトラブル対処法】最悪は買い替えの時期です
長く愛用していると、予期せぬトラブルも出てきます。
最悪は買い替えの時期になりますが、ピアノのトラブルは早期発見、早期対処が鍵となります。劣化は仕方ありませんが、短命ならそれは、掃除をサボった原因もあります。
- 鍵盤が戻らない:鍵盤の動きが悪い場合、内部の清掃や調整が必要
- 音が出ない:弦が切れたか、寿命か。調律のプロに相談
- 白鍵剥離:もはや致命的。その部分のみ交換か、買い替えを検討
- 湿度によるダメージ:場所を移動する、または湿気とりなど対策をする
トラブルが発生したときは、無理に自己判断で修理せず、専門の技術者に相談しましょう。もうそれで「壊れている」と言われたら、買い替えです。
【自分のペースでOK】ピアノはずっとあなたのそばにいる
ピアノを生活の一部にする方法
ピアノを生活の一部にするには、「毎日ピアノのことを考える」。それだけです。
朝起きたら、歯を磨く、ご飯を食べる、服を着替える。当たり前のようにやっていますよね。ここに「ピアノを弾く」も入れましょう。毎日のルーティーンで、あなたの生活の一部となります。
- 毎日決まった時間に練習する
- オシャレで派手なカバーをピアノにかける
- ピアノの近くにお気に入りの楽譜を置く
ピアノは、単に技術を磨くだけでなく、ストレス発散する手段として有効です。
新しい曲を学ぶこと、自分だけのアレンジをすること、曲を変えればずっと学び続けれます。音楽の世界は、ハマればどんどん楽しくなります。
【上達のショートカット方法】プロから学ぶのが早い
努力は必須ですが、プロ=先生から聞いて学ぶのが最速の上達ショートカットです。
最初は独学でやっても良いですが、つまずいてどうしようもない時は、教室に行って学びましょう。変なクセがついていたら直せますし、1曲仕上げるのに短期間で済みます。
クラシック、ジャズ、J -popなど、弾き方のコツやリズムの取り方、音楽の世界に精通している先生は、全て網羅しています。
極端な例ですが、10年、20年クラシックを学んでいる先生の考え方、弾き方をコピーしたら、99%難曲がバンバン弾けます。まぁそんな簡単ではないですが、独学よりは早く上達することは確実です。
ピアノを始めることは、ただ楽器を購入するだけでなく、必要なアクセサリー、お掃除やメンテナンスの大切さ、ピアノを生活の一部に取り入れる習慣作りが必要になります。
たった1年でやめた子。先生が嫌でやめた子。子供時代、何人も見てきました。向き不向きがあっても、最終的には続ける、やめない、諦めない。その先にピアノの楽しさが見えてきます。
細〜く長〜く続けていけば、10年、20年軽く続けられます。あなたの人生にピアノを取り入れて、音楽を楽しんでいきましょう♪