子供の頃の夢だったピアノをスタート!とテンション高く意気込んでいたけど、もう辞めたい・・・。
ピアノを始める大人は増えていますが、続けるのが難しいと感じ、辞めてしまう人が多いのも事実です。
個人的だけど、思った以上に難しくて辞めちゃったパターンか、時間が作れない問題か、または先生との相性が問題で辞めたとか・・・。色々あるよね。
これからピアノを始めようと考えている方、辞める理由を少し理解した上で、是非ピアノを継続してください!
続ければピアノは上手くなります。そして時間も作れます。あとは細く長く継続していくのみですよ!
【大人がピアノを辞める理由 No.1】時間がない!は本当か?
子供時代は学校や習い事などで忙しいですが、大人も仕事やプライベートなどで多忙です。
言い訳しちゃダメなんだけどね。気持ちはわからなくもないよ。
仕事や家庭の忙しさ
大人になると、仕事や家庭のことで時間を奪われ、ピアノの練習時間を確保するのが難しくなります。
- 「仕事が忙しくて時間が作れない」
- 「ピアノの前に座る時間がない!」
- 「ピアノを弾きたくても、日常生活のことでいっぱいいっぱい!」
頭ではわかっていても、できない!こんな気持ちですね・・・。
「ピアノを弾きたい」・「練習したいのに・・・」と気持ちばかり強くなりますが、ピアノがどんどん遠い存在になっていきます。
忙しいのは仕方ない・・・と言い訳はダメだけど、どうしても難しかったら、やめてしまうのも・・・うーん。。仕方ないですかね・・。
ピアノを弾くエネルギーが足りない
「今日は絶対練習しよう」と決めていても、帰宅した瞬間にソファで寝落ちしてしまう…なんてこと、ありませんか?それ・・・エネルギー不足です。
- 果てしない仕事による疲労
- 練習をサボる言い訳を考えて、やらない選択をする
- 若い頃と比べ、加齢で動けない
こんな場合は、ピアノを弾くエネルギーを残して1日を過ごす改善策が必要。サボる理由を考えるヒマがあるなら、弾くべきですよね。
「準備をしっかりしてから弾く!」がめんどくさくなり、やらない言い訳になりがち。それだったら、準備なしで「すぐ弾く!」の方がまだマシ。弾きながらストレッチしたり、指練習をしたら良いのです。
優先順位のジレンマ
ピアノを優先順位1位にしたいのに、強力なライバルが立ちはだかります。
- 仕事 vs. ピアノ:ピアノを弾く代わりに、プレゼンの資料を作っている
- 自己成長 vs. ピアノ:資格勉強、英会話、料理教室などに手を出している
- リラックスタイム vs. ピアノ:ストレス解消のため、リフレッシュする時間も必要
ピアノが後回しになるのは「忙しいから」ではなく、毎日の生活の優先順位がコロコロ変わってしまうのです。
仕事や人間関係のストレス、勉強や頑張った自分にご褒美など、色々やりたいことに時間を使いたいのはよくわかります。でもね、でもね、その中でもピアノの時間を捻出しましょう。
優先順位が下がってしまっても、時間を作ることはできます。
ただ「練習する時間を作る」だけではなく、スケジュールの管理、エネルギー配分、やりたいことの選択を削減といった工夫が必要です。
【ピアノは高級趣味?】大人が経済的にギブアップする理由
意欲はあっても、経済的=お金でギブアップする原因もあります。
【楽器本体が高い!】ピアノと言う楽器に大赤字
ピアノを始める前にまずやってくるのが、「ピアノ買わなきゃ問題」。まぁ楽器を買わないと、弾けないですけどね・・・。
楽器店に行くと「本物のピアノの音を出したいならこちらがおすすめです!」なん言われ、気づけば高級ピアノをゲット!気づいたら、通帳残高が・・・。お金の使い道は計画的にしないとね。
確かに本物のピアノの音色には敵いませんが、今の時代、それに近いくらい良い性能の電子ピアノがたくさん出ています。
本物のピアノは練習室を借りて練習。自宅では電子ピアノでも、良いと思うよ。
【レッスン代がじわじわ痛い】毎月の固定費
ピアノって、実は「初期費用だけ」で終了ではありません。毎月のレッスン代も発生します。
- プロの先生に習いたい欲
- 高スキルが身に付く代わりにレッスン代が高い
- 固定費の出費が続かない
「ピアノってこんなにお金かかるの!?」と現実を突きつけられる想いになります。
プロのピアニストになるなら別ですが、趣味の範囲内、発表会に参加とかだったら、普通の先生に教えてもらっても十分上手くなりますよ!
【アクセサリー沼】楽譜、メトロノーム、椅子…止まらない出費
「ピアノにもオシャレを♪」・・・と思って買ってしまうのがピアノ関係のアクセサリー。楽譜を買い集めるのが楽しくなって、気づけば山積み。コレクションにしちゃいけません。
いやわかりますよ。私もこのサイト内に色んなアクセサリーを紹介しているので「買うな!」とは言えません(笑)ただ程々にするのが大事ですね。
メトロノーム、椅子、専用のカバーなどなど・・・次から次へと「もっといいものがあるかも」と求めてしまい、気づけばピアノ用のインテリアに凝り始めてしまったら、もう止まらなくなります。
楽譜は仕方ないとしても、それ以外は節約対象になるよ。例えば、ピアノカバーは100均の布カバーで対応とか・・・。そうかお金を貯めてから買うことだね。
経済的に厳しくなってギブアップするが多いのも納得。でも、「ピアノを買う」=「自分への投資」だと思えば、少し気持ちが楽になりませんか?
「音楽を楽しむ時間はプライスレス!」ピアノは確かにお金がかかる趣味かもですが、その分楽しみもいっぱいあります!
成長していると実感できるのが、ピアノの良いところ。大人になっても成長はするんだよ!!毎回クリアしていく達成感は、人生のスパイスにもなるしね♪
【身体が言うことを聞かない】大人のピアノ挫折『あるある』
「もう年齢だから・・・」と諦めてはいけませんが、衰えから逃れることはできません。でも諦めちゃダメです!
【なんでそーなるの?】指が動かない・・・。
「指が全然動かない」。そりゃ当たり前です。何年も弾かず、ブランクを作ったんですから!
子供の頃は指がポンポン動いていたのに、大人になると「あれ?どう弾いていたっけ?」と思い出せません。イメージすると、古いパソコンのままアップデートしていない感じ。また1からのスタートになります。
正確には指は忘れていません。ただ、バリバリに弾いていた時期に戻すには時間がかかると言うこと。ここで指の基礎練習が良い訓練になります。
初めての方にとっては、最初から指が動かないなんて当たり前!ピアノの手になるにはコツコツ続けて、指がサラサラ動くように変身させるまで練習するのみです。
【譜面通りに弾けるはず】予想以上に違った現実
頭の中では、完璧な演奏をイメージしていたものの、実際に指を動かし始めると、「あれ?こんなに難しかったっけ?」と一気に現実を突きつけられます。
- 複雑な音符が読めない
- 左手が言うこときかない
- 頭の中がパニックになる
気がつくと全然違う場所を弾いている・・・て言うのもあるあるです。
頭の中では、最後までサラッと弾けているのに、実際楽譜を見ながら手を動かしてみると、全然違うんだよね。これは素直に現実を受け入れましょう。
昔できたことは、必ずできるようになります!「自分の脳内のピアニストは超一流」と割り切り、「手や頭のピアノ感覚はゆっくり追いついてもらおう」と思うのが一番。
焦らず、楽しくやることが大切ですよ。
【肩こりがひどい】ピアノはスポーツをするくらい体力を使う
大人になってからピアノを始めると、まぁまぁ体力を使うことを実感します。
長時間練習すると肩こりがひどくなるし「なんか筋トレした気分」と思うこともしばしば。指が疲れるのはもちろんですが、腕も疲れて最後はもうヘロヘロです。運動不足ですかね?笑
解決策として、適度なストレッチで身体をほぐすこととゆっくり休むこと。自分をいたわることが大事です。
何でも「もう年齢だから・・・」と言ってしまっては、生きてて何も楽しいことがありません。身体は衰えても、食い止めることはできます。
「早寝早起き、筋トレ、そしてピアノ!」みたいに若々しい状態でピアノをやりましょう♪
【大人のピアノ挑戦】実はメンタルが最大の敵かも?
ミスタッチをしたり、暗譜を忘れてすっ飛ばしてしまうなど、これは全てメンタルの不安定さが原因です。
ピアノを弾くって、かなりメンタルを鍛えられるよね。慣れるまでは挫折や失敗を続けちゃうけど、これも経験だよ。
『完璧主義』の罠:一度ミスすると気持ちがプチ崩壊
完璧主義者にとっては、その考えを捨てた方が良いかも知れません。
「あ、またミスった!」と一度でも思うと「今日はもうやめとこう」と爆速で判断。子供はミスしても気にしないのに、大人はミスを「自分の欠点」として捉えてしまい、自信を失います。
子供時代なんか、数え切れないくらい失敗を経験したのに翌日はケロッとしませんでしたか?しかし大人になると、これができない。無駄に作られたプライドが邪魔してるんですよね。
『完璧主義』の性格が仇となり「ピアノ向いてないかも…」と勝手に結論付けて諦めないでください。何事も練習、失敗、経験が必要。大人になって「私、失敗しないので」はあり得ませんよ!
【自分は自分】『他人と比較しちゃう症候群』との戦い
他人と比較するヒマがあるなら、無心でピアノを練習しましょう。比較しても、プラスになることはありません。
「あの人、上手だな…自分なんてまだ全然…」と落ち込むことなんてよくある話。メンタルがシュンとしちゃって「どうせ自分は…」と勝手に諦めていく人も・・。非常にくだらない思考ですよ!
そりゃ子供の頃からピアノをやっている人には勝てません。でもそれは今だけ。継続していけば、経験者よりも難しい曲を弾けて、追い抜かしている可能性もあります。
あーだこーだ言うヒマがあるなら、ピアノ弾いて練習しまくって、難しい曲にどんどん挑戦して、ピアニストみたいにサラサラ弾けるようになればいいんだよ!とにかくピアノに前に座って!そして弾いて練習して!!それだけよ!!
『ピアノを楽しむ』ためのメンタル攻略法
ピアノを楽しむにはどうすればいいのか?前向きな気持ち、前向きな生活、前向きなメンタルを作っていきましょう。
- 「今日の進歩」に焦点を充てる
毎日5分でも弾けたら、それだけで素晴らしい進歩。「指が1ミリでも動いた!」・「今日はミスしたの2回だけ」と小さな勝利を積み重ねていきましょう。 - 完璧を求めない
ピアノは音楽であり、音楽は楽しむもの。「間違えること=成長のチャンス」と捉え、「まあ、間違えても明日もピアノ弾けるし」と前向きに考えましょう。 - 小さなご褒美を用意する
一曲通して弾けたらお気に入りのスイーツを食べる、またはピアノ練習後に一杯のコーヒーでリラックスなど…。ピアノを楽しむための儀式を作っていく。
失敗は成功の元であり、今日はミスしても明日もミスるとは限りません。
ピアノを始めることは、自分の心と向き合うことでもあります。無理に完璧を求めず、毎日少しずつの進歩を楽しむことで、自分自身の心の壁を取っ払っていきましょう。
あとは過剰に自分に期待しないこと。自分のハードルをつけすぎると、失望感が大きくなり、メンタルに影響します。
私は自分のことは好きですが、あまり期待していません。なので、ちょっとでもできるようになったら、自分をとことん褒めて甘やかします。笑
【期待外れのピアノレッスン】先生への不満が尽きない理由
大人がピアノを辞める理由の中で「教室や先生に対する不満」は意外と多いのもあり。
大人になってから始めるピアノって、子供と違うから強制的なレッスンをさせられるのは普通にイヤだよね。お金払っているし、この気持ちはよくわかるよ。
1. 教え方が「時代遅れ」過ぎる
時代遅れの教え方は、基礎練習を重視する傾向があります。基礎は大切ですけどね。
延々と音階練習やハノンばかりをやらされると「これいつまでやるの?本当に曲が弾けるようになるの?」と疑問に思うはず。でもやりすぎもちょっと嫌ですね。
早く自分の好きな曲を弾きたいもん。苦行の練習ばかりするために、お金払って教室通ってないし「もう嫌だ!この先生」ってなるもん!
あとはすべての生徒に同じ内容を教える「一律指導」も時代遅れですね。
上達ペースは人それぞれであり、今は個性を尊重する時代。クラシックも習いつつ、ジャズに興味あるなら、そちらも尊重すべきです。時代遅れの指導法ではその柔軟性がありません。
私も大人になってから通ったピアノ教室で、クラシックとJ-popの曲を同時に練習させてくれたよ!昔だったら、考えられないことだけどね。笑
2. “過剰な指導”でプレッシャーが強すぎる
大人の脳は、子供のようにスポンジ脳ではありません。学びのペースが遅いのは仕方ありませんが、過剰な指導をやられると拒否反応を示します。
大人は自分の成長を実感することで、やる気を維持します。でも、過剰な指導で「間違いを修正すること」ばかり焦点をあてていると、小さな進歩を感じづらくなるから、ちょっとしんどいね。
注意ばかりが続くと、「こんなに頑張っても意味がないのでは?」・「無駄な努力じゃないの?」と思った瞬間、ピアノを続けるモチベーションが一気に消えてしまいます。
大人にとって、時間は非常に貴重です。「楽しむために時間を割いているのに、苦痛ばかり感じる」と思うと、ピアノにかける時間そのものが「もったいない」と感じてきます。
何事も楽しみつつ、ハードルをクリアしたいよね。大人だって優しく楽しく学びたいもん。
3. 先生の態度が威圧的、または相性が合わない
まさにパワハラ講師!みたいな教え方は最悪。てか、ピアノを即辞めたくなります。
子供のときは「怖い」イメージがつきますが、先生が大人だから一応ついていきます。しかし、大人は別。そんな態度で接してきたら、最悪ケンカになり最悪の事態になります。
「なんでこんなこともできないの?」などの上から目線の指導は、大人にとってはとても不快。仕事じゃないんだし、イラッとしてしまいます。あと、単純に先生の性格や教え方のスタイルが合わないケースもあります。
ピアノを楽しく学びたいのに「居心地の悪い場所」に感じられるようになると、通う意欲がなくなり、辞めたい気持ちが湧いてきます。
4. 先生がプロ意識に欠けている
生徒と言っても、こちらは大人の生徒。自分が時間とお金をかけてレッスンを受けているので、それなりの対価=サービスを期待しています。
しかし、先生が時間にルーズだったり、頻繁に予定を変更したり、適当なレッスンをさせられると大人の生徒は「プロとしての責任感が足りない」と感じます。
働いているからと言っても、毎月発生する月謝料はまぁまぁの出費。お金を1円もムダにしたくないもん。即交代か、もう辞めたくなります。
熱意のない先生から学んで「この先生に習う意味はあるのだろうか?」と感じたらアウト。プロ意識の欠けている先生に指導させられるのも、辞めたくなる理由の1つです。
今回は大人がピアノを辞める理由を、色んな視点からあげてみました。
しかし、ピアノを辞めることは決して悪いことではありません。大切なのは、自分のペースで楽しむことです。再びピアノに向き合いたくなったとき、また始めた良いですし、二度とできないってことはありません。
細く長く続けて、ちょっとずつピアノスキルを上げてもいいし、自由に楽しく弾きたいし、ピアノを楽しむことを目的としたいよね。
ピアノはいつでもあなたを待っています。YouTubeやTikTok、テレビや商業施設でピアノの音色を聴いて、また「弾きたい」と思ったら、ゆっくり楽しく始めていきましょう♪
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