ピアノを独学で学ぶことは、自分で本を選び、好きなペースでピアノスキルを上げることができます。
しかし、どこから始めればいいのか、どのような本を読めばよいのか、どのように練習すれば効果的なのか・・・本当にあっているのか心配になることもあるでしょう。
今回は、ピアノ学習のための推薦本と、初心者から上級者までの段階に応じて、最適な楽譜を紹介していきます。
推薦本については選んで損のない本を厳選しました。これが全てではないですが、ご参考いただけたらと思います。
【小さくコツコツアップ!】独学でピアノを学ぶための推薦本
【初心者向け】基礎楽譜からスタートする5冊
まずはどんな楽譜を選択したら良いのか?ピアノ経験者から言わせてもらうと、やはり「バイエル」からスタートが一番妥当でしょう。
「あんな簡単すぎる楽譜からスタートなんてやってられねぇよ!」と言う方は、バイエルを飛ばしてもOK。音符が読めて、少し弾ける程度なら、さすがにバイエルは物足りないですからね。
・・・とは言っても、バイエルも大切な基礎楽譜。子供時代は絶対に必須であり、大人でもピアノスキルを上げるのに大切な楽譜です。いやほんと・・・良い練習曲が積まっていますよ。
一応、無視できないので載せさせていただきます。
標準バイエルピアノ教則本次にバイエルを卒業してからの必須な楽譜は、下記の通りです。
全訳ハノンピアノ教本 ブルクミュラー25の練習曲 ツェルニー30番練習曲 リトル・ピシュナ:48の基礎練習曲集ここに載せているのは、バイエルが終わった後に使用する教材を紹介しています。
バイエルの途中でもスタートは可能ですが、無理に併用する必要はありません。1つずつコツコツこなしながら、じっくりやっていきましょう。
急に音符が小さくなり、難易度が上がったと感じる人は、もう1回バイエルに戻ってもOK。戻ると言っても、90番〜で練習しましょう。(さすがに1番に戻るのは不要です・・・。)
これらの教本は、指の独立やリズム感、あとは音符や音階の理解、全て基礎的な技術を身につけるためのものです。
練習を通じて徐々に難易度を上がりますが、どんどん成長している証拠ですよ!
【中級者向け】演奏スキルをさらにレベルアップ!3冊
中級者になると、音符や音階、リズムなどある程度理解できたレベルです。
中級者でもやってほしいのは、ハノンですね。あれは上級者になっても・・・いやずっと必要な楽譜です。あれは指運動に必要な楽譜なので、外せません!
ハノンもやりつつ、中級者からは下記の楽譜に取り組みましょう。
音楽に表現力をつける曲、物語を理解するような曲が中心です。
リスト:シューベルトの歌による13のピアノ小品集 バッハ インベンション モーツァルト:ピアノアルバム有名な作曲家の楽譜を抜粋してみました。
これが中級者向け??と驚いた方、大丈夫です。ピアノ初めて1年でこのレベルは不可能です。何年に弾き続けて基礎を弾きこなした後に、演奏できるレベルなのでご安心ください。
さすがに経験者の私でも、ここら辺は1曲、1〜2ヶ月練習しないと弾きこなせません。あと、ただ演奏スキルを上げるだけでなく、表現力も磨く必要性があります。
表現力や物語を理解するには、たくさん曲をこなさないと身につかない分野なので、たくさん経験値をアップしていきましょう。
【上級者向け】難易度の高い曲に挑戦する3曲
上級者になると、ピアノの演奏はさらに深みを増します。難易度の高い曲に挑戦することで、技術だけでなく表現力も磨いていきます。
ここからは挑戦ですね。技術と表現力=感情の深さが必要になってきます。
上級者が挑戦すべき曲は、下記の通り
2つのラプソディー Op.79 第1番:ブラームス 水の戯れ:ラヴェル ピアノソナタ 第23番 Op.57「熱情」:ベートーヴェン上記は全て、Amazon music unlimitedから聴くことができます。
発表会やコンクールに最適な曲♪・・・と言っても簡単に弾ける曲ではありませんが、ピアノ演奏者としては是非挑戦したい曲。あえて載せませんでしたが、「ラ・カンパネラ」もやりがいのある曲ですね!
上級者らしい難易度であり、高度な技術と表現力を要求します。上級者のピアニストにとって、上記の曲は演奏スキルを高める絶好の機会となるでしょう。
【独学なりの習慣化】練習方法と環境を整える
毎日の練習ルーティンを確立する
ピアノを日常のルーティンに組み込むことは、上達への第一歩であり、毎日少しずつでもピアノに触れる習慣を作るためには、練習環境を整えることが重要です。
冒頭で紹介した楽譜本を活用して、練習の順番を決めることが良いね。初心者から上級者まで、段階に応じた楽譜本を選んで、計画的に学習を進めるのが効率的だよ。
- 基礎から学ぶなら、バイエルあたりの楽譜本を選択
- 演奏スキルを向上させるには、偉大な作曲家の練習曲を選択
- 難易度の高い曲に挑戦したい場合は、演奏スキルと表現力が磨ける楽譜本を選択
練習環境を整え、計画的に練習を進めることで、ピアノの上達を実感できるでしょう。
効果的な練習のためのテクニック
ピアノを独学で学ぶ際には、ルーティーンや練習方法もありますが、大切なのは自分のペースで進めることが成功の鍵です。
初心者の方は、無理をせず、楽しむことを忘れずにコツコツと練習を積み重ねましょう。練習時間を短くても良いので、毎日続けることが大切ですよ。
- 練習前には必ず手を温めて、指の準備運動を行う
- 練習曲は難易度が徐々に上がるように選ぶ(無理はしない)
- 録音機器を使用して自分の演奏を聞き返し、改善点を見つける
- メトロノームを使ってリズム感を養う
モチベが下がる原因は、慣れた曲ばかり弾いていること、急に難しい曲に挑戦することがあります。
ピアノを上手く弾けるコツは、一歩ずつピアノの階段を登るような感じ♪2〜3段跳びはしなくていいので、ゆっくり一歩ずつ難易度の高い曲に挑戦していきましょう。
最初は大きな音符の楽譜からスタートして「こんなの簡単すぎる〜」と思っても段々難しくなると、人は嫌になって最後はやめてしまいます。
そうならない為にも一歩ずつ、時間をかけて練習する必要があります。
例えば、株式投資の勉強は積極的にできても、ピアノの練習になると「いや、こんな子供が習うような練習したくないよ」と言う人がいます。そんな人はすぐに挫折する傾向あり。何が言いたいかと言うと、ピアノは見栄やプライドを守っても、上手くはならないと言うことです。
ピアノ以外にも、何歳から挑戦しようが最初は1年生からスタート。何よりも自分自身の情熱と継続する意志=メンタルが大事です。
ピアノの世界は奥深く、学びがいがあります。期限はないので、初級〜中級〜上級とできるところまで、楽しんで走っていきましょう!
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